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■伸びる男のタイプが確実に変化しています

 最近、銀座にいらっしゃるお客様を拝見していて、成功する男性のタイプが変わってきていると実感しています。少し前までは、いわゆる「俺についてこい」タイプというか、強力なリーダーシップを発揮する人が出世していたものでした。ところが今は、周囲の共感を得ながら進むタイプのほうが成功を収める傾向にあるようですね。
 成功する人は、必ずいいブレーンを持っています。人の意見にきちんと耳を傾けられるから、上からは引き上げられ、下からは押し上げてもらえる。いい男は人こそが財産だということをわかっています。義理人情に厚く謙虚で誠実だからこそ、ますますいい人が寄ってくるのでしょう。

 今、いわゆる「つなぐ」ことができる男は本当に強いと思うのです。異なった職種の人どうしをつないだり、他部署の人を巻き込んだりすることで、より大きな仕事ができるからです。
 誰が何と言おうと自分の道を突き進む人や、目的のためには争いも辞さないタイプが成功すると信じられていたのは組織がピラミッド型だったころのお話。自分が中心となって人々を回していく現代の「コマ型組織」では、いかに周囲の人々を巻き込めるかが勝負なのです。伸びる男は、むやみに敵をつくりませんし、敵だった人たちでさえ味方につけてしまうものです。
 最近どうも、若いころから囲碁をなさっている方に成功者が多いように思います。囲碁というのは、いかにうまく石をつないで領地を広くするかが勝負でしょう。わずかな石を取った、取られたと騒ぐのではなく大局で流れが見えている人が勝つ。仕事人生もこれと同じことがいえるのではないかしら。

 いい意味で妥協することも必要でしょう。ビジネスを成功させるには、ときには意見の違う相手にも歩み寄れる部分は歩み寄って着地させなければなりません。乱暴に急降下するのではなく、いろいろな人の意見を聞き、誰のプライドも傷つけず、フワッと着地、いわばソフトランディングが上手であれば最高でしょうね。
 わかってくれない人たちに怒鳴り散らすのではなくて、自分からその人たちをわかろうとする。もし、「わかってくれない奴はいらない」と切り捨ててしまえば、戦力は半減でしょ? でも、わかってくれない人たちをチームに加えてみたら、30%くらいの力なら出してくれるかもしれない。そしてもし、わかってくれている人たちが100%の力を出してくれたら130%の結果が出せる。会社はわかってくれない人たちにもペイしているわけだから、働いてもらわないのはもったいない。
 さきほど申し上げた、囲碁をたしなむような方は、勝つためのルール、定石をたくさんご存じです。だからこそ、ビジネスにおいても一つの勝ち方に固執しない。何十年か後に勝つことさえできれば、今日明日の勝敗にこだわらないところがあります。
 ときに撤退することは、決して敗退ではありません。負けるにしても明日につながる負け方をすればいいんです。何ものぞみのグリーン車に乗ることだけが、大阪へ行く方法じゃないでしょう。ひかりやこだまの自由席だって、大阪にちゃんと着きますもの。むしろお弁当をゆっくり食べて、窓からの景色を楽しみながら旅をした人のほうが、いろいろな素養が身につくことだってあるかもしれないですよね。


■「この道一筋」だけでは、時代についていけません

 実際に成功した方は、本当にいろいろな経験を積んでいるもの。今までは「脇目もふらずこの道一筋」というタイプが出世してきました。でも最近はそうでもない。極端な専門職でもない限り、これだけ世の中が複雑に多様化する中、いろいろなことに興味を持って、回り道や寄り道をいっぱいしていないと、時代が何を要求しているかわからないと思うのです。だから新聞や雑誌やインターネットなど二次的な情報だけでなく、扉を開けて表に出て、自分の足を運んでみるということは重要です。

「ふたご屋」にいらっしゃるお客様は、ある程度の成功を収めた方がほとんどです。本当に馴染みの店に電話一本で席を用意されるような方ばかり。ところが群を抜いて伸びている方に限ってミシュランに載っているお店のこともよくご存じです。やはり生の情報量が格段に違うのだと思います。今はまだ若くてお金がない方でも、たまには自己投資の意味で高級なお店に行かれてみてはいかがでしょう。
 お店で見ていても、一番魅力的なのは、ミシュランの店からサイゼリヤの100円ワインまで自然体で楽しめるような人。何か気に入らないところがあると感じても文句ばかり言うのではなく、それを逆手にとるくらいで部下や女の子も巻き込んで楽しく遊んでくださる方。こんな方には男の余裕が感じられますね。


■ミクシィなどで私生活を見せることも大切

 時間に几帳面で気持ちの切り替えが早い方もこれから伸びると思います。気持ちよくお酒を飲まれていて、ついつい長居されたい気持ちはわかるのですが、ご自身も、一緒に来た方もあまり遅くなれば、翌日のお仕事に響きかねないでしょう。お酒の引き際をわきまえた飲み方をされる方は、お仕事も時間を区切ってきちんとされている方という印象が強いものです。
 お店の女の子の扱いも同じです。お店が終わった後のアフターはあくまで強制ではありません。「カネを払ったのだから」と、無理やり連れ出すような遊び方をされている方は、会社でも引き際や妥協を知らず、かつ時代錯誤なワンマンぶりを発揮されているのでは。

 日本の場合、恵まれない住宅事情などがあって、自宅にお招きする代わりにクラブでお仕事の話をする、というシステムが機能しているわけです。欧米であれば、お客様や部下をお招きしてコミュニケーションを図るホームパーティーに等しい部分があります。ですから最低限、周りの方への配慮を兼ねたマナーをわきまえた方が、人もお金も味方につけられるものです。
 ゴルフの帰りに銀座にいらっしゃるなら、最低限のドレスコードとして、ポロシャツの上から一枚ジャケットを羽織っていてほしいもの。ご自身はゴルフ帰りでも、周りの方は正装でいらっしゃっているわけですから、ちょっとした気遣いが空気を和ませるのです。
 仕事のために私生活を犠牲にすることも厭わないような男性が出世したのは過去のお話。これからは、遊びも家庭も大事にするワークライフバランスのとれた男が伸びていくと思います。

 最後に、成功されている若い経営者の方には、自分の日々の生活を、ブログやミクシィでオープンになさっている方が多い。「どこの店で飲んでいるかまでバレちゃうのが困る」と言いながらも、プライべートも弱みも見せるわけです。そうすることで、周囲はその人に裏表がないと感じ取るのです。先に申し上げましたように、私生活を見せる文化のない日本ですから、このような自己開示も、上に上がるための一つの手ではないでしょうか。


長山清子=文
大沢尚芳=撮影

(PRESIDENT 2008.5.5)
就活生なら、志望企業の初任給については必ずチェックすると思います。ほとんどの会社のHPに載っていますね。「初任給の高い会社に行きたいなぁ……」と考える就活生も多いことでしょう。

 実は、私たちは初任給についてはあまり重視していません。入社してからの給与の上がり方、すなわち賃金カーブが読める「25・30・35歳賃金」をチェックするほうがはるかに重要です。この「25・30・35歳賃金」は『就職四季報』のオリジナルデータです。
 初任給が高ければ、その後の賃金も同様に高くなるわけではありません。そもそも、どの会社も同業他社を意識していますから、金融、メーカーなど、初任給をほぼ横並びに設定している業界も多く見られます。
 そうした中で優秀な新卒を採用しようと、近年は横並びを脱却し初任給を上げる会社が目立ちました。それでも、初任給だけ上げて、入社後の賃金体系は変えずに、現在よりも賃金カーブを低めに抑えてしまう会社も少なくありません。

 この非常に重要なデータである「25・30・35歳賃金」を開示していないのは、そのような小手先の人事政策を採っているとみなされても仕方ありません。
 紙幅の都合で『就職四季報』には平均賃金のみ掲載していますが、各年次の最高・最低賃金も併せて調査し、中途採用向けの『転職四季報』に掲載しています。

【関連図表】 初任給と25・30・35歳賃金

 では、最高・最低賃金も含め、これらの項目にすべて回答いただいた206社を一覧しました。情報を開示し、納得度の高い学生を採用したいという、意識の高い会社たちです(他に賃金格差のない32社も情報をすべて開示していることになりますが、本表では割愛)。

■35歳、会社間の賃金格差は月30万円

 さて、まずは平均賃金を眺めてください。「こんなに違うのか!」と驚いた方も多いでしょう。35歳賃金で、下は20万円台、上は50万円台後半と、30万円以上の開きがあります。大卒総合職の初任給の会社間格差は約7万円ですから、入社12、3年で格差は4倍以上に広がってしまったことになります。

 表中で35歳平均賃金が最も高いソフトウェア・サービスは、実際に誌面を開くと年俸制であることがわかります。ボーナスは「データなし」、残業も月45時間と多いですが残業代はありません。すべて「込み」の月例賃金ですから、初任給および各年齢での平均賃金の高さも納得です。

 各社の初任給と25・30・35歳平均賃金をつぶさに見ると、賃金カーブはいくつかのパターンに分けられることがわかります。

 1.スタートダッシュ型(入社直後は急激に賃金が上昇するが、一定の年齢を過ぎると鈍化)
 2.一定ピッチ型(どの年代でもほぼ同じペースで賃金が上昇していく)
 3.ラストスパート型(入社直後はあまり賃金が上がらないが、一定の年齢を過ぎると急激に上昇する)

といった具合です。

 一覧表から拾うと、スタートダッシュ型は東京個別指導学院、森精機製作所、東京リスマチックなど、ラストスパート型はミクニ、住友ベークライトなどが当てはまり、あとは一定ピッチ型が大半です。年俸制の場合はすべての年齢でボーナス分のゲタをはいていることになります。
 ちなみに、35歳以上はどうなるのかという疑問にお答えすると、日本の多くの会社では残念ながら、40歳を過ぎると固定給部分が上がることはあまりありません。
 賃金カーブは、人生のいろんなステージで必要になってくる生活費や、自分のスキル・キャリアアップの度合いに見合っていると最も満足度が高くなります。「先のことはわからない」ではなく、賃金カーブを眺めながら、「先のことを考える」ことをお勧めします。

■35歳、社内従業員間の格差は平均16.4万円

 そして、同年齢での最高・最低賃金の開きにも注目してください。ソフトウェア・サービスでも、同期で25歳時すでに15万円の差がついています。この開きは年を追うごとに広がり、30歳では40万円、35歳では実に50万円(月額ですよ!)もの差が出てくるのです。
 募集要項にも「完全年俸制(実力主義)」とうたわれており、パフォーマンス次第で高い報酬を得ることもできれば、25歳から30歳の最低賃金からもわかるとおり、年収が下がることもあります。ただ、平均賃金は年齢とともに着実に上昇していることから、経験値もパフォーマンスに寄与する部分があることが想定されます。

 賃金格差が「ある」と回答した会社は全体の91%、1108社に及びます。その社内格差の平均は35歳時の月例賃金で16.4万円となりました。「日本は年功序列」と言われますが、実は同期で年収200万円もの差がついているのです。成果給部分をボーナスや退職金などに組み入れている会社もありますから、この差はかなり大きいと言わざるをえません。

 一覧表は35歳時における社内の賃金格差の大きい順にランキングを試みましたので、否が応でもその金額に目が行きます。
 最も格差が大きいのは学生の皆さんにもおなじみでしょう、単身者向けアパートのレオパレス21です。30歳時には月収100万円に到達する人が出現、最低賃金との差80万円は大きく他を圧倒しています。
 もっとも、巨額の月収を得ているのはごく一握りであると推定されます。最高~最低の金額の幅と平均賃金を見比べれば自明ですね。

 この会社についても実際に就職四季報を開いて見てみましょう。
 まず採用数。07年、08年と従業員数の1割以上に当たる1000人近くを採用しているのは、メガバンクには及ばないものの、電機・自動車の超大手並みの大量採用です。有給休暇は平均で年に3日。ボーナスは年84.2万円(基準給×3カ月)で、年収に占める割合は多くない部類に入ります。
 そして、やはり触れておかねばならないのは平均勤続年数の短さです。男子4.1年、女子2.6年、合計3.7年。この見方については、連載の前回分を参考にしてください。

■数字の背後には、必ずそうなる理由がある

 社内での賃金格差が大きいランキング上位の会社には、勤続年数が短い会社が目に付きます。とはいえ、賃金格差がある会社とない会社でそれぞれ勤続年数の平均を算出してみると、ともに15年前後と大差なく、「賃金格差が非常に大きい会社に勤続年数がごく短い会社がある」ということです。

 先ほど、賃金カーブの話で3パターンをご紹介しましたが、実はもう1パターンあります。カーブを描けない「瞬間風速型」とでもいうべきパターンです。ソフトウェア・サービスもレオパレス21もこのタイプで、不動産やディーラーなどの営業職に多く見られます。
 「実力主義」というのはすでに記載しましたが、具体的にどういった報酬体系に反映されているのでしょうか。これについては少し調べればわかるはずです。また、今回は足を使って調べてみてはいかがでしょうか。不動産業界などにいる先輩たちにそのからくりを聞いてみるとよいでしょう。
 また、がんばってもがんばらなくても賃金が同じなら、普通はやる気が出ないものですが、実際には厳しい成果主義を敷いている会社が必ずしもパフォーマンスに優れるとは限らないのはなぜなのでしょうか。これについては研究書から一般書籍まで、いろいろな参考資料が出ています。しっかり調べ上げて自分なりの答えを見つけられたら、学生にして人事のプロとして、どんな会社からも引く手あまたになること請け合いです。

 今回は、初任給よりもその後の賃金カーブを捉えることの重要性について話を進めてきました。ただ、それ以上に大切なことは、その背景を探ることです。会社研究はデータや数字をチェックするだけで終わりにはなりません。表面に表れたデータや数字は、なぜそうなっているのか、背後にその理由となるものが必ず隠れています。それをしっかり捉えようという姿勢。深い会社研究はそこから始まります。

(『就職四季報』『同 女子版』編集長 赤峰みどり)


東洋経済オンライン4月 9日(木) 13時59分配信 / 経済 - 経済総合

4月13日11時15分配信 琉球新報


 【東京】日本学生支援機構(旧日本育英会)が3カ月以上の奨学金延滞者の個人情報を個人信用情報機関(通称ブラックリスト)に登録する準備を進めている問題で、同機構が12日までに内規事項として明らかにしていなかった経済困難者の奨学金返還猶予を認める条件を公表した。機構によると、給与所得者の場合年間収入金額が300万円以下で、給与所得者以外は年間所得金額が200万円以下(必要経費等控除後)としている。
 県内で相談事業を展開する沖縄なかまユニオンの比嘉勝子代表は「運動の盛り上がりで機構側にも変化が見えてきた。猶予制度の利用を訴えるとともに条件のさらなる緩和や返済額を元金に充てさせることなども実現させたい」と話した。
 機構は2008年12月にブラックリスト登録同意書を対象者に送付したが同意書がなければ、ブラックリストへの登録はしない意向だ。
 機構が9日、公表した返還猶予条件によると災害者、傷病者、生活保護受給者は証明書や診断書などの1年ごとの提出で状況が改善されるまで返還猶予を認める。失業者や無就職者、機構が定める条件に該当する経済困難者は所得証明書など必要書類を1年ごとに提出し、5年限定で認める。
 首都圏なかまユニオンなどが主催する奨学金問題を考えるシンポジウムが12日午後、都内の中央区立京橋プラザ区民館で行われ、ブラックリスト登録撤回などを求める緊急提言を採択した。
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